第47回 富山県春の短歌大会の結果報告

第47回 富山県春の短歌大会を行いました
平成30年4月15日(日)10時より、高岡文化ホールにおいて、春の短歌大会を行いました。
上田歌人連盟会長による開会の挨拶のあと、富山新聞社様よりお祝いの言葉をいただきました。
午前の部は、万葉歴史館主幹研究員 関 隆司先生による講演を拝聴しました。
演題は『読まれ続けること』でした。
午後の部は、合同短歌会でした。
出詠された短歌について、評を行いました。
司会は、畔田副会長、評者は米田名誉会長、安宅理事、日名田幹事、明石幹事、佐伯参与でした。
 
大会の結果は下記の通りです。  
天位(高岡市長賞・富山新聞社杯)
  ねむる娘の花びら餅のやうな頬うすくれなゐに透きて息づく 眦舂荵
地位
  モノトーンの雪の山河をかけぬけて友の手紙がほかほかとくる 明石幹雄
  父母はもはやこの世に在されば爪を切りおり雪降る夜に 山口桂子
人位
  身に凍みる雪の夜明けを港より出船の汽笛の底ごもる音 藤原峯子
  かたかごの花むら風にこぞり揺れ万葉乙女のさざめき聞こゆ 山森和子
  〈できるだけなが生きしてね〉3Bの文字跳ねてくる誕生日の午後 野村昭壬
秀逸
  嗚呼 あれはわたしのこどもひびき来る少年野球のこゑをひろへり 村山千栄子
  大地の精湧き出るように土筆いでもうすぐ生まれるわが家のう孫 西島敏子
  ローランドゴリラの父は子をあやし合間に遠く空を見つめる 法原洋子
  あっけなく新幹線は発車して伝えそびれてホームに吹く風 東海暁美
  春兆す窓辺に眺むる生命線起承転結のあたりを 嵯峨姫子
佳作
  春まつり煮染め・和えもの・田楽は習いし祖母の明治のレシピ 石浦好代
  越の野はふぶけど狭庭にきさらぎの香気となりて寒薔薇咲く 佐野善男
  平成の「三〇豪雪」と呟きて少年二十歳の記憶に残す 土田美咲
  命綱を胴に巻きたる工夫らの一と足ひとあし崖を攀じゆく 細川喜久惠
選者賞
  安宅選  バス停の除雪スコップ代わりくるる支援学校の君は一七歳 柴田照子   
  日名田選 ローランドゴリラの父は子をあやし合間に遠く空を見つめる 法原洋子
  明石選  誕生日のお祝いLINEで済ます吾に踊る絵文字が息から返り来 睫邁損
  佐伯選  温とうてこころ安らにねむに落つ寒夜添ひ寝の母の内もも 森田彦星
※作品参加賞(欠席者の高得点歌)
  ポケットでつないだ指の温もりに瞬間解凍されてく私 林田昌生
  「かえったぞ!!」柿の木の傍の戦闘帽駆けだす母の背なる記憶 小松啓一
  降る雪に音を吸わるる新幹線 光の帯がトンネルに入る 近藤朝子

原型富山の季刊短歌誌が発刊されました。

原型富山の季刊短歌誌177号が発刊されました。

 

萩の会の歌誌が発刊されました

3月初旬、萩の会の歌誌が発刊されました。

 

文芸誌『弦』42号が発行されました。

弦短歌会の文芸誌『弦』42号が、2月に発行されました。

 

県歌人連盟役員 新春詠

県歌人連盟役員の新春詠を紹介します。
2月22日の北日本新聞の朝刊に掲載されました。

 

米騒動より百年とふ地方紙の特集開く元旦の朝    上田 洋一
「富山県歌人」を読めるお正月斯かる平安 積み重ね来し  畔田 正幸
鳥のため残しておきし富有柿 食べきれず雪上の点描となる  石垣美喜子
初春にブリ大根を妻と食み海と山との生き来し想う  平井 信一
元旦は雨となりたる平成の三十年よおだやかにあれ  安宅 栄子
夫も吾も和服にむかへる元旦の習ひうれしも細雪降る  上田 洋子
青透ける空に立山雪嶺の光る新年いやけし吉事  上野 博之
大歳の厨に幼も顔寄せて小鳩のように豆の味見す  江尻 映子
明日も又きっと目覚むと思い込み七十余年を疑いもなく  大上 正弘
土は黒、草は緑の色たもち眠りてをりぬこの雪の下  仲井真理子
北欧・ロシアのツアー共にせし年若き君が賀状よほっこり温し  西嶋圭子
スタートにもどれと指示あるすごろくの睦月の道中ひとりあがらず  畠山満喜子
野球ボールと日永を遊ぶ小柴なり吾唯足るを知る面差しに  林田 昌生
初暦めくりて始まるこの年の未(いま)だ会わざる日日の整列  山森 和子
集ひ来て「若菜下」の巻読む窓に冬陽明るし幾日ぶりに  横山 裕子
新港の橋降りくれば目の前に輝く連峰かすみて見ゆる  竹脇敬一郎
春の水シンクにあふれ春菊を洗いしのちの砂粒沈む  村山千栄子
踊り子のひしめくごときかたちして沈丁花咲けば春のしるしぞ  明石 幹雄
AIは愛にとどくよ元旦の富士の朝日のLIVEがぐらり  あべまさこ
さまざまなお国訛りのまじり合う硫黄の香る雪の岩湯に  石坂 募
雑草(あらくさ)と抜きしなずなを七草にうす雪かかるロゼットを摘む  澁谷代志枝
傾きて喘ぐ座礁の船に添ひ母のやうなりサルページ船は  眦 玲子
ウインフィルのワルツの曲を聞きながら元旦の夜の日記を記す  坪本 幸世
新しき年の始めの光り浴び鶇遊べり雪吊りの中  中川 暁子
朝日さし雪積む村をほのぼのと祈りのごとき靄につつみぬ  日名田高治
同窓の友と語れば古希の身に十七歳の心かえり来  山口 桂子

季刊短歌誌『原型富山』が発行されました。

原型富山歌人会の季刊短歌誌が、12月10日に発行されました。

短歌誌 零(ゼロ)発行されました。

コスモス短歌会 富山支部の短歌誌『零(ゼロ)』が、

12月10日に発行されました。

文芸誌『弦』41号が発行されました。

弦短歌会の文芸誌『弦』41号が11月に発行されました。

 

短歌のこだま in 宇奈月 2017 報告

11月18日(土)、19日(日)の2日間、宇奈月国際会館セレネで、

「短歌のこだまin宇奈月2017」を開催しました。
宇奈月は雨で、寒い日となりましたが、たくさんの参加者がありました。

 

1日目はトークセッションでは、黒部川開発100年についてのお話と朗読「黒部の世界」、久泉氏によるトーク「立山黒部の風土と歌と」がありました。

 

2日目の朝は初雪となりました。開会式のあと、歌人黒瀬珂瀾氏をお迎えし、「歌に立ち上がる風土と人」というテーマ

で記念講演を行いました。

 

講演の後は、自由題の部、吟行詠の部の表彰式がありました。

 

結果は下記の通りです。

 

◇自由題の部(選者 黒瀬珂瀾氏) 出詠81首
 

☆短歌のこだま大賞
  未知をゆく明るさであれ十六夜のためらひほどの緑児の土踏まず 岩瀬恵子
☆黒部市長賞
  泡立てる洗顔フォームにゆっくりと洗う足指 明日旅に出る  渋谷代志枝
☆北日本新聞社賞
  処方せんで紙飛行機飛ばさうか かーんと冬のとほき青天  女川鈴子

☆歌人連盟賞
  戸籍のごと殻を庭木に残したる蝉の行方や 空の膨らむ  中沖陸恵
  びっしりと種を抱きし向日葵は訣れに訪いし風に頷く  本郷咲子

☆優秀賞
  ものを言ふ電化製品ふえゆけど近ごろ孫たち寡黙となれり  坪本幸世
  四十二基なる先祖代々墓群がたつた一日で更地になるとは  冨田洋子
  傘の上に弾く雨音ききながら私ひとりの秋を連れゆく  上田洋子
  立ち止まり会釈をしてはすれ違うナナカマド濡れる朝の木道  石坂募
  街中を「熊あ熊あ」と広報車声は悲しく我に聞こゆる  法原洋子

 

 

◇吟行詠(選者 富山県歌人連盟役員)出詠32首
☆大賞

  もみじ葉も足湯に集いおしゃべりす一期一会の秋の宇奈月  法原洋子
☆優秀賞

  峡谷の木の葉あつめてDIY(デイアイワイ)足湯でひらめきそうな土曜日  飯田浩子
  「仲良し」像ペンギン三羽空仰ぐ男孫三人手をつなぐこと  水野恵子
  豆腐売る温泉街の小さい店おからは自由にお持ち下さい  睫邁損
  気負わずに湯浴みをしつつ大阪の話聞きおり娘も大阪に  永井紀恵子
  億年の地球の鼓動を伝うがの間欠泉は駅前の華  畔田正幸

 

第59回 富山県短歌大会 報告

平成29年10月15日(日)10時より、「第59回 富山県短歌大会」を、富山県農協会館で行いました。

県内外から100名近くの方が参加されました。

 

午前は、歌人永田淳先生による講演がありました。短歌に詠まれる時間の概念について、お話していただきました。
会員以外の聴講の方もたくさん来られました。

 

午後からは、連盟総会のあと合同歌会を行いました。123首の投稿がありました。
司会進行は、仲井真理子理事。 評者は、 前半の部は米田憲三顧問、渋谷代志枝幹事、後半の部は畔田正幸副会長、山口桂子幹事が担当し、出詠歌の評をしました。

講師の永田淳先生には、全体を総括して最後に評をいただきました。

 

大会の後は、県民会館8階レストランで、永田先生を囲んでの懇親会を行いました。

短歌会の結果は、下記の通りです。

 

◆大会賞(永田淳選)

 ◇天位(富山県知事賞 北日本新聞社杯) 拍手
  指先にぼかせばきのうの夢のやうパステル鉛筆で塗りし朝顔  平岡和

 

 ◇地位(富山市長賞 日本歌人クラブ賞 北日本新聞社盾)
  会食の吾らふうわり映りおり見えいしダム湖玻璃戸に暮れて  島田明子

  ああ君も読みしやこの本 堅香子の歌の頁に名刺と逢えり  福島美子

 

 ◇人位(富山県歌人連盟賞 北日本新聞社盾)
  スタンドの下に置かるるわが義肢は今日一日の疲れを照らす  西藤久典

  肩上げは今年でおしまひ私の蝶の浴衣を着て孫は立つ  仲井真理子

  茄子きうり父の畑に摘みし日の杳き夏雲むぎわら帽子  横山裕子

 

 ◇秀逸(富山県歌人連盟賞)
  ちりちりと胸疼く恋に夜の更くる地下『オーロラ』にきみを待つなり  松田智枝

  歌一首捧げて煎らん立葵の蕾のままの黒き羅列を  浅田敏子

  そんなにも見つめるなよと叱られてそれより夫婦ゲンカ始まる  上田洋子

  朴の葉を透りて落つる陽の斑火口のごとく蝉穴開く  篠原遙子

  「おかえり」の声は聞けぬも留守番のゐるあたたかさ金魚と住む家  在田浩美

  切り分けるりんごのもてるこの白さ君に似合ったポロシャツの色  村山千栄子

  金色の地蔵となりて幼らが影に引かれて帰る夕暮れ  日名田高治

  十八歳初投票を済ませ出る五月の風の白いブラウス  石黒久枝

 

 ◇佳作(富山県歌人連盟賞)
  一粒をこぼせば溢るる涙壺真夜シャワーを全開にして  氏原益子

  樹木葬えらびて逝きしきみの辺に酷暑さえぎる一枝伸びゆけ  松井玖美

  逝く朝にちいさく云った「ありがとう」昭和一桁生まれの男  嵯峨姫子

  獅子舞を受け継ぐ人のおらざれば静かに「村」の看板下ろす  西川敦子

  終日の豪雨あがりて巨き弧にわが街跨ぎ夕虹の立つ  日影康子

  亡き父の将棋を憶ふ勝つまでを「もいちばん」と夜を更かしゑき  菊池左多子

  合掌の形を展きチューリップは三百万本虹の海原  西島敏子


◆作品参加賞(欠席者優秀作品)
 ◇天位(富山県歌人連盟賞)
  谷隔てイモチ防除をなす粉煙 出穂の棚田を這ひ昇りゆく  宮本すず枝

 ◇地位(富山県歌人連盟賞)
  亡き孫と思ひて母は人形をしつかり抱きてくの字に眠る  長岡瑩子

 ◇人位(富山県歌人連盟賞)
  分かたるる二人の短き交信が湯屋に響めりモザイクの鶴  黒嵜晃一

  海からの風にくねりたる松林まつぼっくり手に幼の隠る  能登佳子

 

IMG_2996.JPGIMG_3005.jpgIMG_3009.JPGIMG_3018.JPGIMG_3025.JPGIMG_3027.JPGIMG_3030.JPGIMG_3044.JPGIMG_3049.JPGIMG_3060.JPG

富山県歌人連盟メニュー
富山歌人連盟について
会員の活動
入会案内
イベント情報
事務局より
ブログ
お問合せ
プライバシーポリシー
facebook

QRコード

qrcode
携帯の方は
こちらからどうぞ。

ATOMRSS