富山県歌人 第57号ができました

富山県歌人 第57号ができました。

春と秋の短歌大会の講演記録、会員の「私の5首」、書評、エッセイ等が掲載されています。

 


  

巻頭言です。

 

短歌を始めたきっかけが、石川啄木の歌との出会いだったという人は意外と多いのではないでしょうか。啄木の歌の愛誦性、そして貧窮の中、26歳で世を去った薄幸の歌人というイメージも作用しているかも知れません。
今年は啄木の生誕120年ですが、同じ岩手が生んだ詩人宮澤賢治は今年、生誕130年です。賢治は短歌も1千首近く残しており、歌人としての賢治を見直す動きもあるようですが、今も近代文学史に歴とした名を残す啄木と賢治を考える時、二人を産んだ岩手の文学的風土というものに思いを致さざるを得ません。
文学的風土というとき、富山県では大伴家持と越中万葉を抜きにしては語れないでしょう。2年後、家持の生誕1300年ということで様々な記念行事が計画され、また既に行われていますが、これを機会に短歌への興味を持つ人がひとりでも多くなることを期待したいものです。
富山県歌人連盟は今年、創立62年を迎えました。千年を越える和歌・短歌の歴史の中ではごくわずかの年月ですが、連綿と続きてきた日本短歌史に連なるという誇りも感じます。そして、機関誌である『富山県歌人』が57号を数えるということに、先人の方々が切り拓き、耕してこられたご努力に畏敬の念を覚えます。改めて深い感謝を捧げたいと思います。
いま連盟は、高齢化に伴う会員数の減少という厳しい局面を迎えていますが、家持が播いた文芸の種から新しい芽が越中という豊かな土壌に育ちますよう念じてやみません。
「わたしの五首」に出詠いただいた会員の皆様、そして編集の労に当たられた役員の皆様に厚く御礼申し上げます。       富山県歌人連盟会長 上田洋一                                            

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