第59回 富山県短歌大会 報告

平成29年10月15日(日)10時より、「第59回 富山県短歌大会」を、富山県農協会館で行いました。

県内外から100名近くの方が参加されました。

 

午前は、歌人永田淳先生による講演がありました。短歌に詠まれる時間の概念について、お話していただきました。
会員以外の聴講の方もたくさん来られました。

 

午後からは、連盟総会のあと合同歌会を行いました。123首の投稿がありました。
司会進行は、仲井真理子理事。 評者は、 前半の部は米田憲三顧問、渋谷代志枝幹事、後半の部は畔田正幸副会長、山口桂子幹事が担当し、出詠歌の評をしました。

講師の永田淳先生には、全体を総括して最後に評をいただきました。

 

大会の後は、県民会館8階レストランで、永田先生を囲んでの懇親会を行いました。

短歌会の結果は、下記の通りです。

 

◆大会賞(永田淳選)

 ◇天位(富山県知事賞 北日本新聞社杯) 拍手
  指先にぼかせばきのうの夢のやうパステル鉛筆で塗りし朝顔  平岡和

 

 ◇地位(富山市長賞 日本歌人クラブ賞 北日本新聞社盾)
  会食の吾らふうわり映りおり見えいしダム湖玻璃戸に暮れて  島田明子

  ああ君も読みしやこの本 堅香子の歌の頁に名刺と逢えり  福島美子

 

 ◇人位(富山県歌人連盟賞 北日本新聞社盾)
  スタンドの下に置かるるわが義肢は今日一日の疲れを照らす  西藤久典

  肩上げは今年でおしまひ私の蝶の浴衣を着て孫は立つ  仲井真理子

  茄子きうり父の畑に摘みし日の杳き夏雲むぎわら帽子  横山裕子

 

 ◇秀逸(富山県歌人連盟賞)
  ちりちりと胸疼く恋に夜の更くる地下『オーロラ』にきみを待つなり  松田智枝

  歌一首捧げて煎らん立葵の蕾のままの黒き羅列を  浅田敏子

  そんなにも見つめるなよと叱られてそれより夫婦ゲンカ始まる  上田洋子

  朴の葉を透りて落つる陽の斑火口のごとく蝉穴開く  篠原遙子

  「おかえり」の声は聞けぬも留守番のゐるあたたかさ金魚と住む家  在田浩美

  切り分けるりんごのもてるこの白さ君に似合ったポロシャツの色  村山千栄子

  金色の地蔵となりて幼らが影に引かれて帰る夕暮れ  日名田高治

  十八歳初投票を済ませ出る五月の風の白いブラウス  石黒久枝

 

 ◇佳作(富山県歌人連盟賞)
  一粒をこぼせば溢るる涙壺真夜シャワーを全開にして  氏原益子

  樹木葬えらびて逝きしきみの辺に酷暑さえぎる一枝伸びゆけ  松井玖美

  逝く朝にちいさく云った「ありがとう」昭和一桁生まれの男  嵯峨姫子

  獅子舞を受け継ぐ人のおらざれば静かに「村」の看板下ろす  西川敦子

  終日の豪雨あがりて巨き弧にわが街跨ぎ夕虹の立つ  日影康子

  亡き父の将棋を憶ふ勝つまでを「もいちばん」と夜を更かしゑき  菊池左多子

  合掌の形を展きチューリップは三百万本虹の海原  西島敏子


◆作品参加賞(欠席者優秀作品)
 ◇天位(富山県歌人連盟賞)
  谷隔てイモチ防除をなす粉煙 出穂の棚田を這ひ昇りゆく  宮本すず枝

 ◇地位(富山県歌人連盟賞)
  亡き孫と思ひて母は人形をしつかり抱きてくの字に眠る  長岡瑩子

 ◇人位(富山県歌人連盟賞)
  分かたるる二人の短き交信が湯屋に響めりモザイクの鶴  黒嵜晃一

  海からの風にくねりたる松林まつぼっくり手に幼の隠る  能登佳子

 

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