県歌人連盟役員 新春詠

県歌人連盟役員の新春詠を紹介します。
2月22日の北日本新聞の朝刊に掲載されました。

 

米騒動より百年とふ地方紙の特集開く元旦の朝    上田 洋一
「富山県歌人」を読めるお正月斯かる平安 積み重ね来し  畔田 正幸
鳥のため残しておきし富有柿 食べきれず雪上の点描となる  石垣美喜子
初春にブリ大根を妻と食み海と山との生き来し想う  平井 信一
元旦は雨となりたる平成の三十年よおだやかにあれ  安宅 栄子
夫も吾も和服にむかへる元旦の習ひうれしも細雪降る  上田 洋子
青透ける空に立山雪嶺の光る新年いやけし吉事  上野 博之
大歳の厨に幼も顔寄せて小鳩のように豆の味見す  江尻 映子
明日も又きっと目覚むと思い込み七十余年を疑いもなく  大上 正弘
土は黒、草は緑の色たもち眠りてをりぬこの雪の下  仲井真理子
北欧・ロシアのツアー共にせし年若き君が賀状よほっこり温し  西嶋圭子
スタートにもどれと指示あるすごろくの睦月の道中ひとりあがらず  畠山満喜子
野球ボールと日永を遊ぶ小柴なり吾唯足るを知る面差しに  林田 昌生
初暦めくりて始まるこの年の未(いま)だ会わざる日日の整列  山森 和子
集ひ来て「若菜下」の巻読む窓に冬陽明るし幾日ぶりに  横山 裕子
新港の橋降りくれば目の前に輝く連峰かすみて見ゆる  竹脇敬一郎
春の水シンクにあふれ春菊を洗いしのちの砂粒沈む  村山千栄子
踊り子のひしめくごときかたちして沈丁花咲けば春のしるしぞ  明石 幹雄
AIは愛にとどくよ元旦の富士の朝日のLIVEがぐらり  あべまさこ
さまざまなお国訛りのまじり合う硫黄の香る雪の岩湯に  石坂 募
雑草(あらくさ)と抜きしなずなを七草にうす雪かかるロゼットを摘む  澁谷代志枝
傾きて喘ぐ座礁の船に添ひ母のやうなりサルページ船は  眦 玲子
ウインフィルのワルツの曲を聞きながら元旦の夜の日記を記す  坪本 幸世
新しき年の始めの光り浴び鶇遊べり雪吊りの中  中川 暁子
朝日さし雪積む村をほのぼのと祈りのごとき靄につつみぬ  日名田高治
同窓の友と語れば古希の身に十七歳の心かえり来  山口 桂子

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