NEWS&TOPICS
- 2024/03/26 『海潮2月号』が発刊されました
- 2024/02/16 締め切りは2/24 春の短歌大会 一般参加者大歓迎です
- 2024/01/31 『海潮』令和6年1月号が発刊されました
- 2024/01/30 短歌雑誌『短歌時代』 令和6年1−2月号が刊行されました
- 2024/01/17 事務局より 春の短歌大会は4月7日に開催します。
第61回 富山県短歌大会 行いました。
令和元年10月13日(日)「第61回 富山県短歌大会」を、富山県民会館で行いました。
大型台風19号の上陸で、開催されるか心配されましたが、講師の東直子さんは前日の午前中に来県され、予定通り開催することができました。
大型台風19号の上陸で、開催されるか心配されましたが、講師の東直子さんは前日の午前中に来県され、予定通り開催することができました。
開会式では、県歌人連盟 上田会長の開会挨拶、北日本新聞社 織田編集局長 様より激励の言葉をいただきました。
そのあと、講師 東 直子先生による講演「短歌と散文のあいだに」を拝聴しました。
そのあと、講師 東 直子先生による講演「短歌と散文のあいだに」を拝聴しました。
午後からは、合同歌会を行いました。司会進行は、石垣美喜子さん
前半の評者は、佐伯悦子さん、日名田高治さん、
後半は、大上正弘さん 、山口桂子さん
総評は、選者である東 直子 先生 にしていただきました。
前半の評者は、佐伯悦子さん、日名田高治さん、
後半は、大上正弘さん 、山口桂子さん
総評は、選者である東 直子 先生 にしていただきました。
短歌会の結果は、下記の通りです。119名の出詠がありました。
◆大会賞(東直子先生 選)
◇天位(富山県知事賞 北日本新聞社杯)
キリン折りゾウの鼻高く折りあげてサバンナの風 少年は聴く 渋谷代志枝(小矢部市)
◇天位(富山県知事賞 北日本新聞社杯)
キリン折りゾウの鼻高く折りあげてサバンナの風 少年は聴く 渋谷代志枝(小矢部市)
◇地位(富山市長賞 日本歌人クラブ賞 北日本新聞社盾)
海鳥の啼いて沖ゆくその声の哀しき響きは妣のわれ呼ぶ 萩中邦雄(富山市)
ワイパーは間歇作動じんせいをはしっています あっ月見草 村山千栄子(富山市)
海鳥の啼いて沖ゆくその声の哀しき響きは妣のわれ呼ぶ 萩中邦雄(富山市)
ワイパーは間歇作動じんせいをはしっています あっ月見草 村山千栄子(富山市)
◇人位(富山県歌人連盟賞 北日本新聞社盾)
夏至の日の真昼に出合う吾が影はわれより出でてわれを離れず 土田美咲(南砺市)
少年の眼をして正論語るのね素数のような生き方の彼 荒明慶子(富山市)
遠花火空爆の音と今も聞く七十四年を引き摺りて来て 畔田正幸(富山市)
夏至の日の真昼に出合う吾が影はわれより出でてわれを離れず 土田美咲(南砺市)
少年の眼をして正論語るのね素数のような生き方の彼 荒明慶子(富山市)
遠花火空爆の音と今も聞く七十四年を引き摺りて来て 畔田正幸(富山市)
◇秀逸(富山県歌人連盟賞)
真つ青な稲田を韃靼海峡と一匹の蝶は飛びつづけをり 上田洋一(黒部市)
干し竿に光る雨滴の黄隊はみな異なれる小宇宙抱く 細川喜久惠(立山町)
紫陽花の花見ておればすずしくて人は立ち寄りもの言ひてくる 谷井金市(富山市)
夫逝ける部屋に男孫はうつりきてかろき寝息に憂いやわらぐ 石黒久枝(富山市)
返り点打つこと出来ぬ人生の何を描かむ残つたキャンバス 温井泰子(富山市)
ブティックも花屋も駅も灯がつけばみな美しく秋雨のなか 佐伯悦子(富山市)
おぼえたての金子みすゞの詩を言いて女童の唇ちさき花びら 齋藤淑子(富山市)
入り陽受けカッコウの声聞きたれば〈かえろかえろ〉と意訳する足 平井信一(富山市)
真つ青な稲田を韃靼海峡と一匹の蝶は飛びつづけをり 上田洋一(黒部市)
干し竿に光る雨滴の黄隊はみな異なれる小宇宙抱く 細川喜久惠(立山町)
紫陽花の花見ておればすずしくて人は立ち寄りもの言ひてくる 谷井金市(富山市)
夫逝ける部屋に男孫はうつりきてかろき寝息に憂いやわらぐ 石黒久枝(富山市)
返り点打つこと出来ぬ人生の何を描かむ残つたキャンバス 温井泰子(富山市)
ブティックも花屋も駅も灯がつけばみな美しく秋雨のなか 佐伯悦子(富山市)
おぼえたての金子みすゞの詩を言いて女童の唇ちさき花びら 齋藤淑子(富山市)
入り陽受けカッコウの声聞きたれば〈かえろかえろ〉と意訳する足 平井信一(富山市)
◇佳作(富山県歌人連盟賞)
かげろふを膝に遊ばせまどろめり澄みてひろがる虚空へのぼる 長谷川栄子(黒部市)
八石山と川呼びあう如き夕ぐれのふるさとに聴く兄の草笛 櫻野ムツ(射水市)
舗装路は途切れここから先は山 山のことばをこころに探す 星川郁乃(高岡市)
天井のしみ魔物めく熱帯夜数へつつ疲れていつしか眠る 上嶋玲子(富山市)
柿の木の影を部屋に差し入れて十三夜の月耿々と照る 中川暁子(小矢部市)
レントゲンになぜかたましひ映りゐて青々として冷たく燃えり 寺田允美(富山市)
ベランダにゆれるTシャツ見ておれば吾のこころは紺より青へ 空みちる(高岡市)
蛙の声を歓びとして生きる吾コンビニなしで生きられぬ吾 片口理恵(射水市)
かげろふを膝に遊ばせまどろめり澄みてひろがる虚空へのぼる 長谷川栄子(黒部市)
八石山と川呼びあう如き夕ぐれのふるさとに聴く兄の草笛 櫻野ムツ(射水市)
舗装路は途切れここから先は山 山のことばをこころに探す 星川郁乃(高岡市)
天井のしみ魔物めく熱帯夜数へつつ疲れていつしか眠る 上嶋玲子(富山市)
柿の木の影を部屋に差し入れて十三夜の月耿々と照る 中川暁子(小矢部市)
レントゲンになぜかたましひ映りゐて青々として冷たく燃えり 寺田允美(富山市)
ベランダにゆれるTシャツ見ておれば吾のこころは紺より青へ 空みちる(高岡市)
蛙の声を歓びとして生きる吾コンビニなしで生きられぬ吾 片口理恵(射水市)
◆作品参加賞(欠席者優秀作品)
思い出の曲聴かせれば甘いもの食べてるときのような音だと 陸田陽介(高岡市)
朝六時吸われるように空見れば真昼の暑さを予感する雲 中井溥子(砺波市)
思い出の曲聴かせれば甘いもの食べてるときのような音だと 陸田陽介(高岡市)
朝六時吸われるように空見れば真昼の暑さを予感する雲 中井溥子(砺波市)
閉会のことば 竹脇副会長